我家の蔵には鉄格子の2つの小さい窓があって、そこから唯一の光が入ってくる。
先日、娘が学校に行った後、窓のそばにパジャマがきちんとたたんで置かれていて、まるで出所した後のようだった。(笑)
このところ娘は私の遊び場といって10畳近くある空間を陣取り、窓際に文机を置いて窓から入る光で手紙を書いていたりする。窓からの光で手紙を書くのがいいらしく、電気はつけない。
たぶん、ちょっとした旅行気分になるのか?電車の窓際で手紙を書いているような気分なのか?見ていておもしろい。
以前、オーストラリアのフリーマントルと言うところで昔刑務所だったところを公開している場所があって見に行ったことがある。一部屋一部屋に、今まさに我家と同じサイズの窓があって(笑)、当時刑務所に入っていた人が書いた落書きが壁にあったりした。アボリジニの絵もあって、素敵な絵だな~と思ったのを憶えている。
蔵に一日いると光の観察日記ができるのではないかと思うぐらい、光の入り具合がおもしろい。
プランターコテッジも光の具合によって急に壁の様子がかわっておもしろいのだが、蔵は窓が極端に小さいので、光が本当に大事に感じるし不思議な気分になる。妙におちつくのも光の量だと思う。
刑務所に入っている人にとって、光ってすごい存在なんだろうな~と思ったり、刑務所に入っている人は
光を見て、何を思うんだろうか? 刑務所に入ると。。。などと、刑務所の中のことをよく考えるようになった。(笑)
蔵に暮らしてみて、こんなことを考えるとは思わなかった今日この頃なのでした。